貴重なものが手に入った。
「海松」
くださった方が言うには、北洋の深海に生えているというが、調べていないので定かではない。
ただ、深海で生息するという事と、今は規制があって採取出来ないとは聞いた事はある。
真鯛釣りにスプーンとか、タイラバとかをまだ本格的に県内で使用していなかった頃は、鯛釣りといったらテンテンにエラコとかイソメとかを房掛けにして使うのが主流だった。
この頃から海松という珊瑚の一種とかマッコウクジラの歯とか、青鹿の角とか水牛の角とかで作ったテンテンが良いとは聞いてはいたが、なんせ高価である。
竜飛なぞ根が荒くて、ベテラン鯛釣師でも何個かのテンテンを海の藻屑にしていた。
そんな場所で一個何万円もするテンテンなど更々使う気が起きない。
もっぱらプラスチックの1500円~2000円程度の物で釣っていた。
それでも一日で4個とかロストするので、今思うと随分と高くつく釣りだった。
この御仁は手作りのテンテンを大きな箱にごっそりと入れてあった。
おそらく、大小200本はくだらないと思うが、全て手作りというから恐れ入る。
鉛以外は全て海松、上半分が海松で、下半分がマッコウクジラの歯、又は水牛の角など、思いつく限りのバリエーションで作成していた。
スプーンやジグみたいなルアーまで作っていたが、海松は水に入れると発光するらしい。
確かにこんな茶碗に張った水でも綺麗に見える。
この年輪模様が良いんだとか。
ヒラメもブリもイシナギも鯛もメヌケもソイもデカメバルも水草鰈まで海松テンテンで釣っていたという。
海松のテンテンでヒラメ大量確保の写真(いつ頃か?)
この御仁曰く「海峡にはオヒョウがいるんだ、あれを釣っていないのが悔やまれる。」などと本気で言っていたのには、チョット眉に唾でも付けたくなったけど、真剣に言うから本当なんだろうな?と聞いてるこちらもその気にさせられるのである。
しかし、あのオホーツクやノルウェーで獲れる100kgをゆう越す冷たい北洋の海に生息する化け物がいるって!?
いずれにしても昔の事であって、温暖化が進みサワラまでやって来るようになった今じゃ到底生息しているとは考えられない。
さて、作り方である。
彼の御仁は金切り鋸でヨッチラ、ヨッチラ時間を掛けて切ってから、ヤスリで仕上げていたらしいが、硬くて硬くて何時間も掛けて切っても、ほんの少ししか切れないらしい。
削りだしたあと、ベイト板のようなものにアロンで貼り付け、ボール盤を使って正確に穿孔して・・・・・・・・針を付けて出来上がり。(はしょってしまった)
これは一筋縄ででいかない。
貰ったは良いが、宝の持ち腐れになってしまいそうだ。
そこでネットで探してみると、海松のルアーを製作しているところがあった。
トローリングでタコベイトのヘッド部分に使うらしい
鮑シート状にしてルアーに貼り付けたかったので、早速メールで「鮑シート状にしたいのだが、薄く切り取る事は可能か」と確認したが返事は「シート状にするには全て手作業になり、そんなに薄くする作業は折角ですがお引き受けかねます。」というご丁寧なお断りの返事が返ってきた。
これで望みは絶たれた。
自分ではあんなに薄くするのは不可能。
せいぜい2mmがいいところだろうな。
となると、貼り付けるのはジグという事になる。
うぅぅぅぅ~ん。どうするか?
そうだ!☆
薄く削って、竜飛に魅せられたショアジギングのロマンチスト達に高値で売りつけようか( ̄ー ̄)ニヤリ